子供をバイリンガルに育てる三つの心得

国際化と言われて久しい今、我が子をバイリンガルに育てたいと思う親は少なくありません。それも、従来のように挨拶ができれば十分というレベルではなく、海外での生活や現地校への通学に支障がないような高いレベルの語学力を身につけさせたいと考える親が増えているのです。そのために幼児期から外国語教育に力を入れて準備する家庭も少なくありません。今回はそんなバイリンガル教育に熱心な親御さんに向けて、アメリカのフロリダ アトランティック大学とニューヨーク大学の発達心理学者が提唱する心得を3つご紹介します。
 
その1 リアルな外国語体験を重視する。
 
現代においては、幼児向けの教材やビデオを海外から取り寄せたり、YouTubeなどの動画投稿サイトを使って無料で外国語の勉強をしたり、ということがいとも簡単にできます。しかし最も効果的なのは、お子様がネイティブやネイティブ並みに外国語を得意とする人物と楽しく会話をしたり、ゲームをしたりして楽しみながら言語を勉強することです。相手が家族や親戚、お子様と親しい人物であればなお良いでしょう。
 
その2 完璧なバイリンガルを目指さない。
 
「バイリンガル」というと、2カ国語を同等に完璧に話せる人とイメージする人が少なくありません。特に、冒頭で触れたような海外での生活や教育を視野に入れると、一層高い言語能力を求めがちです。しかし、モノリンガルに比べて、バイリンガルが各言語に保有できる語彙数が少なくなるのは当然のことであり、またバイリンガルの会話の中に複数言語が混ざってしまうことも自然なことなのです。ネイティブ同等の完璧なバイリンガルを目指すのではなく、複数言語で自己表現とコミュニケーションができること自体に価値を見出しましょう。
 
その3 プレッシャーを与え過ぎないようにする。
 
これは外国語教育に拘らず言えることですが、日本語に加え英語に中国語、そしてピアノに水泳やサッカー…とお子様に過度なプレッシャーを与えていませんか。お子様の才能を引き出すために幼少期から様々な経験をさせることは悪いことではありませんが、全てを同時に詰め込む必要はありません。特に言語に関して言えるのは、実は幼少期に劣らず20代以降の言語学習も非常に習得が速いということ。子供の頃に比べて格段に効率的な学習ができるため、その成果が出やすいのです。
 
お子様をバイリンガルに育てる上で、以上の三つの心得を心に留めてみてはいかがでしょうか。