バイリンガルでいることは医学的にもメリットか

バイリンガルでいることについて、今年注目すべきメリットが発表されました。
カナダのモントリオールにあるコンコルディア大学で行われた研究によって、1つの言語を話す人と複数の言語を話す人とでは、後者の方が脳の疾患が生じ辛いとの結果が出たのです。

この実験は、認知症とアルツハイマー病を患う人のうち、1つの言語を話す人と複数の言語を話す人の脳を比較して行われました。
その結果、認知症、アルツハイマー病によって頻繁に萎縮がみられる脳の前頭部において、複数の言語を話す人の方が症状が進行しているにも関わらず、一つの言語を話す人と認知能力に差がないことを発見しました。
担当したフィリップ教授は、「この研究結果は、バイリンガルでいることが認知機能低下を予防する一つの方法であることを証明しています。」と話しています。

しかし残念なことに、多人種国家であるアメリカにおいてさえ、英語以外の外国語教育は未だ普及していません。2017年を例にとると、幼稚園生から高校生までの5人に1人しか外国語を学習しておらず、州として第二ヶ国語の教育が認められているのはたった11州だけでした。また、第二ヶ国語の授業を実施している学校でさえ、第二ヶ国語を流暢に操ることのできるレベルまで到達した卒業生は僅かに約11%だったのです。
日本でもバイリンガルを育てるための動きは始まっていますが、県や市によってその足並みにばらつきがあるのが現状です。

医学的にもバイリンガルでいることのメリットが明らかになった今、第二ヶ国語を幼少期から学習することの意義も増しており、今後各国がどう対応していくか注目です。