0歳から始められる 絵本の読み聞かせ

 

子育てに欠かせない絵本。活字を読み始めるようになる3歳頃からは、子供が1人で絵本を読むことも多いでしょう。一方アメリカでは、親の読み聞かせによる子供の発育向上に注目が集まっています。アメリカの教育省の調べによれば、3〜5歳児のいる家庭に子供への読み聞かせを行っているか質問したところ、2007年は「はい」が55%であったのに対し、2012年には83%にまで増加しているのです。

 

その背景には、読み聞かせが子供の読解力を高めるだけでなく、語彙力や感受性を養うことにも繋がると考えられていることがあります。更には、物語の内容を通して親子が会話のキャッチボールをすることで、より絆が深められるというのです。

 

読み聞かせに最適な年齢はあるのでしょうか。結論から言えば、何歳の子供でも本の内容を理解し、自分なりの感性で受け止めることができます。落ち着きがなく一見本に集中していないような3歳児でも、まだ文章を理解できない1歳未満の乳児でも、物語を耳で聞いて理解しているのです。
乳児に読み聞かせをする意味はないと考える親もいるでしょうが、フロリダ州立大学の心理学研究チームによって、生後6ヶ月の乳児でも、読み聞かせられた本の物語と登場キャラクターを十分に理解できることが証明されています。当チームは、乳児を3つのグループに分けて実験を行いました。一つ目は、絵本に出てくる6つのキャラクターに名前を付けて読み聞かせをするグループ、二つ目はキャラクターに名前を付けずに読み聞かせをするグループ、三つめは読み聞かせをせず、絵本だけを与えるグループです。すると、一つ目のグループがキャラクター間の違いを把握し、何より最も物語への興味を示していたのです。

 

このように、登場人物の違いを理解することが絵本を楽しむ一助となりますが、絵本によっては、「ゾウさん」や「子ブタさん」など特定の名前がついていないものもあるかもしれません。そんな時は、親が自由に楽しくなるような名前をつけてみてください。

 

いかがですか?幼い赤ちゃんでも、親が読む本をきちんと受け止めてくれていると思うと嬉しくなりますね。お気に入りの本を見つけて、成長と共に変わっていくお子さんの反応も楽しんでみてくださいね。

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