おうち時間を活用!子供をバイリンガルに育てる5つの方法。

英語教室だけでバイリンガルは育たない!おうち時間を活用しよう。

いよいよ2020年から小学校で英語が必修化され、英語は子供の習い事として非常にポピュラーになりつつあります。ミキハウス子育て総研が2019年10月に調査した「通わせてますか?習い事」(Weekly ゴーゴーリサーチ 第895回分析結果)によると、現在子供が通っている習い事として、英語・英会話は0~5歳で3番目、6歳以上では2番目に多いとされています。「我が子は学校でも英会話教室でも英語をやっているし、大丈夫!」と安心されているパパママ。本当に学校や英語教室の授業だけでお子さんはバイリンガルに育つのでしょうか?実は、おうちでの取り組み方が結果を左右すると言っても過言ではないのです。今回は、ご家庭での生活にどのように英語を取り込んでいけば良いのか、5つのポイントをご紹介します。このところお子さんとおうち時間が増えているパパママも必見!

 

参考:https://www.happy-note.com/research/10895.html

 

英語能力が「低い」と烙印を押された日本人。なぜバイリンガルが少ない?

まずは実際に日本人の英語能力がどの程度のレベルなのか、世界の中の位置づけを見てみましょう。世界最大の英語能力指数ランキング(EF EPI)の最新ランキング(2019)で、日本は100カ国中53位。2016年以降、日本のEF EPI 能力レベル※1 は「標準」から「低い」に転落したままです。例えば、EPI 能力レベルが「非常に高い」国(シンガポールやスウェーデンが該当)は、高度な文章を簡単に読むことができる、英語のネイティブスピーカーと契約交渉ができる、といったタスクが可能とされる一方、EPI 能力レベルが「低い」国(日本やボリビア、パキスタンが該当)は、観光客として、英語を話す国および地域を旅することができる、同僚とちょっとした会話ができる、といったタスクしか行えないとされているのです。なお、このEFEPI英語能力指数の試験受験者は、英語を勉強したい、あるいは自分の英語スキルを知りたいと思って受験した人々です。英語に関心のない人々も含めると、日本人の英語能力は益々低くなることが想像できます。
また、スイスの名門ビジネススクールIMDが発表した『世界競争力ランキング2019』で、日本は63カ国中30位。前年より5つ順位を下げ、比較可能な1997年以降では過去最低となりました。様々な評価基準がありますが、「言語能力」は62位、「マネージャーの国際経験」は最下位という位置づけには目をつぶりたくなります。
このように、現代日本にはバイリンガルと呼べる人が非常に少なく、世界の国々からも、先進国であるにも関わらず英語能力の低い国として烙印を押されてしまっているのです。

 

こうした現象の背景には何があるのでしょうか。しばしば問題視されるのが、日本の英語教育のあり方です。英語を母国語同様に使いこなし、高度な折衝や円滑なコミュニケーションを行える国際的なビジネスマンに必要なのは「文法的に正確な文章」や「非の打ち所がない(とりわけアメリカ人寄りの)完璧な発音」ではありません。最も重要なのは、多少間違いがあっても異国の相手と意思疎通のできる実践的な英語、そして相手と分かり合おうとする気概や、ボディランゲージをも含めたコミュニケーション能力であるはずです。それにも関わらず、日本の教育現場では未だに文法や単語知識に傾倒した座学中心の英語教育が行われています。会話中に意味の分からない単語が出てくる度に「これはどういう意味だったっけ?」などと暗記してきた大量の単語の中から記憶を辿る…というのは日本人にありがちな行動パターンです。そして、試験や受験も文法的な正確性を重視したものが今でも多く見受けられます。その結果、「英語は文法的に正しく使えないと話してはいけない」「文法が間違っていると恥ずかしいから英語を話したくない」と思いこんでしまっている日本人が多くいるのです。いわゆるバイリンガルが日本に少ない実情の根底には、こうした昔ながらの学習慣習と、人々が抱える英語に対する苦手意識やプレッシャーがあると言えるでしょう。

 

参考:https://www.efjapan.co.jp/epi/
https://www.imd.org/contentassets/6b85960f0d1b42a0a07ba59c49e828fb/one-year-change-vertical.pdf

 

※1 EF EPI 能力レベル
EF EPI能力レベルとは、英語を母国語としない国と領域のみを調査の対象とした、英語能力の評価基準です。各レベルにおいて個人が実行できるタスク例が「非常に高い」から「非常に低い」までの5段階にグループ分けされています。EF EPI能力レベルを見ることによって、同様のスキルレベルを持つ国々の特定や、地域内および地域間での比較が簡単にできるようになるとされています。(EF EPIホームページより)

 

「2言語が話せる」だけじゃない!バイリンガルになるとどんなメリットが?

実は、バイリンガルになれば、リテラシーやコミュニケーション以外の面でもメリットを得られるのをご存知でしょうか?1980年代以降、世界中の大学や研究機関が発表してきた多くの研究結果の中から、今回は子供の発達に関連性の高い内容にフォーカスしてお伝えします。「自分が英語に苦手意識があるから、ついつい子供の英語教育が後回しになってしまって…」というパパママも、これを読んだらいよいよ本腰を入れたくなるかもしれませんよ!

 

参考:http://www.multilingualliving.com/2010/05/01/the-benefits-of-multilingualism

批判的思考力が高まる

バイリンガルは、思考力、中でも批判的思考力が高いという研究結果が注目されています。批判的思考力とは、他人の批判をしたり罵ったりするのではなく、「本当にそうだろうか?」「思考癖や思い込みはないか?」また、「そもそも目的は何だったか?」といった具合に矛盾点や疑問点を検証し、問いを止めずに思考し続けることを指します。バイリンガルは、子供ながらにして物事に複数の見方があることを理解しています。例えば、日本で言う「青」信号が、英語では「緑」信号(Green light)と呼ばれること知っています。こうした経験の積み重ねが、「これはAだ」と言われても、「もしかしたらBかもしれない」と考える批判的思考力を自然と高める素地を養っていると言って良いでしょう。

問題解決能力と創造性が試される作業を、より巧みにこなせる

『International Journal of Bilingualism』誌に掲載された研究によれば、バイリンガルの子供は、問題解決能力と創造性が試される作業を、より巧みにこなせる可能性があると言います。
この研究では、121人の子供たちに対して、ブロックの色の組み合わせを再現したり、連続する番号を復唱したり、算数の問題を暗算で解いたりといった作業を行うよう指示を行いました。結果的に、バイリンガルの子供たちの方が求められたタスクを的確にこなせただけでなく、口述内容がより細部に渡り、表現方法も豊かであったと言います。更に、バイリンガルの子供たちが、問題解決にあたって重要な情報とそうでない情報とを振り分け、前者に集中して取り組むことができた点も注目されました。これは、2言語を話せる子供たちが、状況に応じて脳内を切り替えることに慣れている点が寄与していると考えられています。

共感力に長け、「認識的柔軟性」が高まる

ある1つの事柄に対し、様々な感情や文化的意味を連想することができるバイリンガルは、他者に対する共感力に長けている人が多いといいます。例えば、フランス語の「バゲット」とドイツ語の「ブロート」。両者ともパンを意味しますが、前者は温かく黄金色のカリッとした、サンドイッチにしてほおばりたくなるようなパンを連想するでしょう。対して後者は、焦げ茶色の穀物を多く含んだ、コンパクトでしっとりとした、ヘルシーで満腹感のあるパンを意図します。直訳すると同じ意味でも、その言葉が含む記憶や感情、文化的背景はそれぞれにあり、バイリンガルはどちらの概念も持ち合わせているのです。このように、自身と異なる背景や立場をもった他者の存在を認め、多面的な物事の捉え方をするバイリンガルは、共感力が豊かであると言えます。また、そうした他者とのコミュニケーションにおいて客観的に状況を把握し、今ここで自分がすべきことは何か、と臨機応変に立ち回ることができる「認識的柔軟性」もバイリンガルの持つ強みと言えるでしょう。この「認識的柔軟性」は、他者と良い関係を築くために必要な力であり、お子さんが幼い頃から社会人になるまでずっと必要となる、最も重要な力のうちの一つではないでしょうか。

英語を学んで伸びた能力が、日本語にも転移する

英語の勉強に力を入れすぎると、日本語の習得が遅れてしまうのでは?と心配するパパママも多いのではないでしょうか。実は、最近ではむしろ「外国語を学んで伸びた能力は母国語にも転移する」という理論が注目されています。第二言語として英語を学ぶ学習者の言語発達・リテラシー発達の研究に取り組んでいる心理学者ジム・カミンズ氏。彼が提案した「言語相互依存仮説」では、母国語と第二言語を氷山にたとえ、根底にある共有する能力の存在を強調しています。この仮説によると、母国語と第二言語は表面上全く違うもののように見えても、深層部分で共通する言語能力の領域を持っており、二つの言語に共通する言語能力はどちらか一方の言語によって高めることができると示しています(図表参照)。時計の読み方を例にとってみましょう。3つの針の役割や〇時〇〇分といった読み方の基本を日本語で理解していれば、英語で時刻を言うことも思いのほか早く習得することができます。また、日本語で作文が得意な子どもは、英語でも文章を書くことに優れている傾向にあります。逆に、日本人の子どもが英語で積極的にお友達や先生とコミュニケーションをとれた場合、母国語の日本語でも人との関係構築により積極的になることが期待できます。

頭のスイッチの切り替えで脳トレに。アルツハイマーをも予防する

バイリンガルは、常にいつ、どのようにどちらの言語を使うのが最適か判断し、頭のスイッチを切り替えながら使いこなしています。また1つの言語を選択して話している間も、脳のACC(前帯状皮質)はもう一方の言語の単語や文法を使いたいという衝動をコントロールし続けているのです。一日中無意識に「制御しながら、効率よく、集中して」働いている脳はいはば脳トレ状態におかれ、活性化するよう鍛えられているのです。
こうした複雑な脳の活動ゆえ、バイリンガルでいることが認知症の発症を遅らせるという研究調査が海外で続々と発表されています。
2013年に米国で認知症の高齢者患者を対象に行われた調査では、バイリンガルはモノリンガルの人よりも思考力が高く、また色や形を識別する能力も優れていたことが発表されました。スキャナーで見たバイリンガル患者の脳は、まるで若い人の脳のように余裕を持って機能していたと言います。また、2014年にはベルギーのゲント大学の研究チームが「バイリンガルはアルツハイマー病の発症を約4年遅らせる可能性がある」との調査を発表しています。いずれの研究でも、使う言語によって頭のスイッチを切り替える行為が神経回路を強化し、加齢や認知症による脳機能の低下を防いでいると述べています。

 

以上、バイリンガルでいることのメリットを5つお伝えしました。最後の「アルツハイマーの予防」は、幼いお子さんをお持ちのパパママにはまだ心配無用だったかもしれませんが、バイリンガル=英語を使えるいうアドバンテージに留まらず、多方面の能力の発達が促され、将来お子さんがグローバルな社会を生き抜くための底力が鍛えられるということが十分お分かり頂けたかと思います。

 

今すぐ始めよう!子供をバイリンガルにする育て方5つ

幼稚園や小学校で外国人の先生を迎え入れたり、英語教室やオンライン英会話で外国の先生とお話したりと、子供がネイティブの英語に接する機会も増えてきています。しかし、「バイリンガル」と呼べるまでの英語能力を育むには、ただただ英語を目にする、耳にする時間を増やすだけでなく、自分から積極的に吸収して、実際にやってみる主体性がとても大切になってきます。ここからは、お子さんをバイリンガルに育てたいパパママ必見!親子で一緒に取り組みたい、もう一歩先を目指す英語学習のポイントを5つお伝えします。

3歳までがベスト!できるだけ早く英語学習を始める

英語学習を早期から始めた方が良いという研究結果は数多く出されています。そもそも、人間の脳は3歳までに80%完成すると言う事が分かっており、(下図「ベイレイの知能発達曲線」参照)赤ちゃんのうちから沢山の上質な良い経験を与えることで、脳の回路のネットワークは複雑に成長し、将来にも繋がる「ハイパフォーマンス」な脳を持つことができるようになると言います。

そして、赤ちゃんのうちに英語学習を始めると、特に聞き取り(リスニング)と発音においてアドバンテージを得ることができると考えられています。それは、まだ母国語の音が定着していない幼児であれば、日本語と英語で全く異なる音の特徴や発声の仕方、周波数を違和感なく受け入れられるからです。例えば日本人が苦手とするLとRといった発音の違いも聞き分けることができると言います。逆に、とっくに日本語の音に慣れ親しんでしまった大人が英語のリスニングや発音を習得するのは非常に困難を要するのは、ご想像頂けるかと思います。実際に、ワシントン大学の教授で、乳幼児の言語習得研究の世界的な第一人者として有名なパトリシア・クール氏の研究では、赤ちゃんが生後8ヶ月までは母国語に関係なく様々な発音が聞き分けられていることが分かっています。しかし、生後10ヶ月を超えると育つ環境で聞き取れる音が徐々に限定されていくといいます。このように、脳科学的には3歳までと言わず、0歳から英語学習を始めることが非常に意義深いことをお分かり頂けたかと思います。

 

参考:https://digitalcast.jp/v/11686/

動画の流しっぱなしはNG。パパママと「おうち英会話」をやってみる

YouTubeや音楽配信サービスを使って英語の歌を聞いたり、アプリを使って英語を学習したりすることは悪いことではありません。パパママが英語を得意ではない場合も、世界中のネイティブの力を借りて本物の英語に触れられるので非常に便利ですよね。しかし、動画や音楽を見聴きするだけでバイリンガルは育まれるのか?答えはやはりノーです。前述のパトリシア・クール氏が行った興味深い調査では、アメリカ人の赤ちゃんに中国語を教えるにあたり、ビデオを見せるケースと、オーディオのみで教えるケースと、生身のインストラクターが対面で教えるケースとで習熟度を比較しました。その結果、子どもが中国語の母音を覚えたのは、生身の人間から教わったケースだけだったそうです。その理由として、生身のインストラクターが目の前にいると相手の行動を自分のなかで鏡のように映し出すミラーニューロンという神経細胞が活性化し、「脳が本気になる」からという説や、インストラクターの与える愛情やインタラクティブなやり取りが有効だから、という説があります。いずれにせよ、大好きなパパママと声を掛け合って学ぶ英語の方が、子供たちにとってより吸収されやすいということは確かなようです。英語が特段得意でないパパママも、インターネットで子育て中に使える一言フレーズを見つけてみたり、子供を学校に通わせず自宅で勉強を教えている(「ホームスクーリング」と呼ばれます)ネイティブが共有している教材をダウンロードしてみたりしながら、「おうち英会話」ができるツールを探してみるといいでしょう。それさえも難しい!という方は、お子さんが動画を見たり歌ったりしている隣に座って一緒に口ずさんだり、せりふを繰り返したり、”Wow, you did great!” (わぁ、すごいじゃない!) と相槌を入れてあげるだけでもいいでしょう。今よりも少し、お子さんと会話しながら主体的な英語学習できるよう心がけていきましょう。

 

参考:https://digitalcast.jp/v/11686/

子供の好きなことや特技を切り口に英語を取り入れる

好きなことはとことん突き詰める、ある事については、パパママよりずっと詳しく知っている!そんなお子さんをお持ちの方少なくないと思います。ぜひ、英語学習もお子さんの好きなもの、得意なことと関連づけて取り入れましょう。お買い物ごっこやおままごとが好きなら、英語でロールプレイをしてみる、スポーツが好きなら動作や掛け声を英語で言ってみる(Kick! / Jump higher! / Run faster!)といった具合に遊びの延長で英語を組み込むことができれば、お子さんの集中力や吸収力も格段に変わってきます。中でも音楽は、歌詞と多数の音の層を認知する行為が言語選択をする際の脳の働きを養うことができるとされています。洋楽に合わせて歌ったり踊ったりしてみるのはどうですか?パパママはこれを機にお子さんが好きなもの、得意なものを振り返って、どのように英語学習に取り入れられそうか考えるのも楽しい作業かもしれませんね。

何はともあれ、英語を使わざるを得ない環境をつくる

お笑いタレントの厚切りジェイソンさんは、朝日新聞社AERAの取材で、「学生時代、外国語として日本語を学ぶだけでは話せるようにならなかった。日本に来てから独学で続けるうちに、コミュニケーションを取れるようになりました。映画もゲームもテレビもすべて日本語環境にして、日本語だけで生活しました。英語を習得したいなら、同じことを英語ですればいいんです。」とコメントしています。とは言え、子育て家庭においては、しつけや日々の生活をまわす上で日本語を使わないと支障が出てしまうことも多いかと思います。まずは、ご自宅にある英語のアイテムを意識したり、増やすことから始めてみましょう。例えば、カレンダーは英語でJanuary、Februaryと表記しているものを選ぶ、英会話教室で見かけたABCやCOLORS、SHAPESなどが書かれたポスターを購入して貼ってみる、外国製の缶詰、調味料の食品ラベルを一緒に読んでみる、といったようにできることから始めてみましょう。その際、英語を日本語に訳したりせず、その会話の間だけでも英語だけでやり取りすることをお勧めします。お子さんの脳内スイッチが英語モードに切り変わり、徐々に英語だけで受け答えすることに慣れていってくれるはずです。
「英語環境」のひとつとしては、海外のお友達との「プレイデート」も非常におすすめです。「プレイデート」とは、幼児期の子供たちを一緒に遊ばせる子供版「デート」のようなものです。大人でも、外国人の友人やパートナーを持つと飛躍的に英語スキルが向上することが少なくないですが、好奇心旺盛で、相手の興味を惹きたい、一緒に遊びたい!という子供たちの純粋な思いが、自然と英語を習得する上で格好のエネルギーとなります。いつものお散歩ルートや習い事で英語を話している同年代の親子を見つけたら、パパママは思い切って話しかけてみましょう!少々英語がたどたどしくても、笑顔で相手の目を見ながら声をかけられれば問題ありません。想像してみてください。私達が外国に暮らしていたとして、ふと日本語で他の親子に話しかけられたら、きっと驚きと共にわくわくや嬉しい気持ちが湧いてきますよね。また、お国柄、日本人よりも他人同士の他愛のない会話に慣れている外国人も少なくないのでご安心を。もし会話してみて気が合いそう、安心できそうと思ったら連絡先を交換して、今度の「プレイデート」の約束ができるといいですね!

期間限定!無料・セール中の学習コンテンツ5選

2020年4月現在、コロナウィルスの影響で英会話教室のほとんどが休講となっており、残念ながらお友達と安心して「プレイデート」ができる状況ではなくなっています。こんな時だからこそ、退屈しがちなおうち時間に英語を取り入れてお子さんの好奇心を満たしてあげましょう。ここからは、期間限定で無料もしくは特別価格で提供されている英語の無料コンテンツをご紹介します。

1. 英語付きえほんアプリ 学研のえほんやさん

対象年齢:幼児~小学生

https://gakken-ep.jp/extra/ehonyasan2020sp/

 

子どもの本を作って70年の学研による英語付き絵本アプリ。イラストや音声のクオリティ、操作性の良さに定評があります。日本語の読み聞かせに加えてネイティブ音声による英語の読み聞かせも選択でき、日本語と英語を交互に聞いて比べたり、日本語の言い回しと英語のフレーズを比べたりもできます。今なら15種類の絵本が、1か月間無料で楽しめます。まずは『シンデレラ』や『おおかみと7ひきのこやぎ』など、お子さんが馴染みのあるお話から英語でのリスニングにトライしてみませんか?

 

2. Khan Academy Kids (カーンアカデミーキッズ)

対象年齢:2歳~7歳

https://learn.khanacademy.org/khan-academy-kids/

 

カーンアカデミーが配信する子供用の無料英語学習アプリ。カーンアカデミーは、ビル・ゲイツが自身の子どもたちに使わせていたと公表してからアメリカでも知れ渡るようになりました。世界レベルの教育をどこの誰にでも無料で提供することをミッションとしているだけあって、完全無料なのがとてもありがたいアプリです。英語の読み書きはもちろん、数字や色や形といった未就学児が身に付けたい知識を、クリエイティブな英語のコンテンツを通じて学習できます。歌の途中でナレーションが止まって質問を投げかけてくるなど、インタラクティブに学習できる仕組みになっている点も評価できます。日本での知名度は高いとは言えないものの、まさに知っているか、知らないかでお家学習が格段に変わってくる優良なアプリと言えるでしょう。

 

3. Lingokids(リンゴ―キッズ)

対象年齢:2歳~8歳

https://www.lingokids.com/

 

Lingokidsでは、ゲームや動画を通じて3,000以上の英単語を練習しながら、60以上の異なるトピックについて学ぶことができます。オクスフォード大学出版局がコンテンツ内容を認定しているので、教材としてもお墨付きです。他のアプリ同様、可愛いキャラクターのアニメーションがメインですが、実際の先生のレッスンも収録されているのが特徴的で、ネイティブの口の動きや、テンポに慣れ親しむことができます。また、保護者用のページが設けられており、お子さんが学習しているアクティビティをリアルタイムで確認できたり、学習済のコンテンツを振り返ったりできるので、網羅的に学習を進めたいご家庭にもおすすめです。

通常、月額$14.99(2020年4月現在)のところ、新型コロナウィルス感染拡大の影響で自宅学習が増えている家庭が増えている状況を受け、今なら$0.99で3か月間使用することができます。まずはアプリをダウンロードして、受信される特典メールをご確認ください。

 

4. Lingumi (リングーミー)

対象年齢:2歳~6歳

https://lingumi.com/educational-activities/home-activities

 

2017年に英国で創業したLingumi。創業者のToby氏はオクスフォード大学で現代語学を学んだ後、ロシアとイタリアで幼児に英語を指導してきた知見を基にアプリ開発を行いました。第二言語としての英語学習をもっと楽しく、リーズナブルで効果的なものにしたいという思いの元、インタラクティブな幼児向けのコンテンツを提供しています。子供のScreen time(主にタブレットやスマートフォンでデジタルコンテンツに触れる時間)を気にするパパママを気遣い、一日に視聴できるのは約15分間の1レッスンだけというのもポイントです。また、各レッスンの最後には他の子供が同じ単語やフレーズを話すビデオを見ることができるのも面白いです。

現在、Lingumiは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けている子供と家族を支援するために毎日無料で学べるアクティビティパックとビデオを提供中です。アプリ内での学習の他、パパママと一緒に取り組めるワークシートをダウンロードすることもできます。お子さんとのおうち学習にお役立てくださいね。

 

5. Scholastic Learn at homeページ (スカラスティック社)

対象年齢:3歳頃~中学生

https://classroommagazines.scholastic.com/support/learnathome.html

 

スカラスティック社はアメリカ最大手の教育出版社で『ハリーポッター』をはじめ、『マジックスクールバス』やおおきいあかい犬の『クリフォード』、写真絵本『アイスパイ』などの大人気シリーズの出版社です。現在では、英語圏以外の地域の英語教育発展にも力を注ぎ、学校やご家庭を通して、世界中の子どもたちに英語の書籍、及び、学習教材とサービスを提供しています。

現在、自宅で過ごす家族向けにオンラインライブラリーのBookFlixが無料で公開されています。特設ページのトップページからお子さんの学年を選ぶと、週毎に学習トピックに沿った本が掲載されています。Watch the storyコーナーではナレーション付き動画が見れ、Read the Bookコーナーではパパママが英語で読み聞かせしてあげることもできます。欧米でも広く教材や課題図書として取り入れられているスカラスティック社の本に触れるチャンスをお見逃しなく!

 

 

以上、お子さんをバイリンガルにするための育て方5つをご紹介しました。お子さんがまだ小さいからと英語学習を先延ばしにするのは、子供の脳の発達の観点からも非常に勿体ないことがお分かり頂けたかと思います。幼児の興味を引き出し、集中して取り組んでもらえるよう工夫が凝らされた学習アプリの力も借りつつ、遊び感覚で気軽に英語を口にする時間が増えるといいですね。

 

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結論
いかがでしたでしょうか。お子さんの将来のために英語教室に通わせられていたパパママも、バイリンガルになることで得られる恩恵の多さに改めて気づかれたことと思います。英語を学習することで、多方面でお子さんの学力が向上し、広い視野を持った柔軟な大人に育っていってくれる可能性に期待したいですね。英語に苦手意識のあったパパママも、ぜひフレッシュな気持ちで英語に「再会」してみてください。英語を交えた触れ合いの時間で、明日からのおうち時間が少しだけ新鮮なものとなりますように。

 

 

 

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