日本とフランス 教育の違いって?

 

こんにちは!ホームリンガルティーチャーのミユです!
私は父の転勤でフランスに断続的に三度引っ越し、合計で10年暮らしました。そして、三度目の転勤で横移動でイギリスに2年暮らし、高校から日本へ本帰国して、それからは日本で親元を離れて暮らしています。
今回は、日本とフランスの教育の違いについて紹介したいと思います。

 

フランスの教育は日本と比べると、少し異質なものに感じられます。フランスでは小学校の頃から英語の学習が推奨されていて、小学1年生の時点から英語の授業に取り組んでいました。二つの言語を小学生のレベルで学ぶのはなかなか難易度が高いとく思われがちですが、吸収力の早い素晴らしい幼少期から学ぶことで、文法や単語が身につきやすかったです。まずは、phonicsのように歌や踊りから英語という言語に触れ、そこから徐々に自ら文を構成できるようになりました。言語の面においては、日本よりも進みが早いかもしれません。その反面、特に算数はアジアの国と比べると遅れをとっています。日本の小学校で学ぶような「九九」を覚えることはなく、地道に計算するというどこか効率の悪い勉強法でした。そのため、日本人をはじめアジア人生徒は「算数が得意」で有名でした。
次に、決定的に日本との教育に違いを感じたのが、先生たちの教育方針です。小学生という物事の吸収が早い段階から創造力を高める勉強法が用いられていることです。先生からの一方的な授業ではなく、先生が生徒に質問を投げかけ、積極的に生徒が発言するのを待つ。正解が出なくてもそこから答えに導いていくという方法です。時間はかかりますが、確実に生徒が自ら答えへと近づいていくという過程が重要視されています。それもあってか、フランス人は日本人よりも積極的で自らの意思を曲げずに貫き通す人が多い傾向があります。
さらに、海外の学校ではその国特有の科目が取り入れられています。例えば、私はイギリスのインターでドラマという科目が必須授業のうちの一つでした。自分のその時の気持ちを体で表したり、集中の仕方、心の休め方などを学ぶ授業でした。演技をしたり何かを体で表現したりと楽しい授業ですが、そのような教育法に慣れない生徒からしたらハードルが高く、なじみにくいかと思います。しかし、表現力を高めるという点ではとても有意義な授業でしたす。普段から自分の意見をハキハキと発言し、感情表現がうまいヨーロッパ人は率先して参加していましたが、やはり自分を晒し出して演技をすることに抵抗があるアジア人も少なくはありませんでした。人前で発表したり、自分の意見をはっきり伝えるということは、小学生や中学生の時点から経験を重ねて、慣れさせておくべき教育方針ではないかと思いました。フランスでは、日本でもお馴染みの美術の授業のように、芸術に触れる授業が印象的でした。模写や見本があるものを作りあげるというよりも、自分の想像で書いたり、その日の気分によって変わってくる色合いや形を楽しむという趣旨の授業でした。ひとりひとりの「個性」を尊重し、どれだけうまく模写できているのかという基準ではなく、その作品への気持ちの入れ具合で成績がつけられていました。
このように、個性を尊重して創造性を高める教育方針は、現在の日本ではなかなか味わえない貴重かつ珍しいものだったと感じます。