「自分らしく生きるための性教育」

 

こんにちは!ホームリンガルティーチャーのはるなです!

 

突然ですが、私は約2年前から性教育の活動をしています。性教育という言葉は聞いたことあるけど、「性教育って何するの?」「性教育ってなんで大事なの?」と思われる方もいらっしゃると思います。私は性教育とは「自分のことを大切にし、相手を尊重することができるようになる人権教育」だと考えています!

 

特に海外では性教育が進んでいる国が多く、全ての若者が社会的、身体的、精神的に健康に過ごすために、そして若者が自分らしく生きていくために性教育は必要不可欠だという認識が浸透してきています。

 

このブログではUNESCOによって作成された『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の中身を説明しながら、性教育についてお話したいと思います!

 

まず『国際セクシュアリティガイダンス』とは、最新の科学的根拠と国際的な人権に関する文書に基づき作成された、性教育のプログラムや教材開発を手助けするガイダンスです。このガイダンスは

「1.人間関係」

「2.価値観、人権、文化、セクシュアリティ」

「3.ジェンダーの理解」

「4.暴力と安全確保」

「5.健康とウェルビーイング(幸福)のためのスキル」

「6.人間のからだと発達」

「7.セクシュアリティと性的行動」

「8.性と生殖に関する健康」

の8つのキーコンセプトによって構成されています。

 

 

例えば、「4.暴力と安全確保」の5〜8歳の学習目標の一つに「両親や恋愛関係にある人たちの間でも暴力は間違っていると理解することは重要である」と掲げられています。幼い頃からこのようなことを学ぶことによって、身の回りで暴力の被害にあった時に自分を責めずに周りに助けを求められるようになると思います。

 

 

そして、「3.ジェンダーの理解」の9〜12歳の学習目標の一つには「ジェンダー不平等や力の差は、家族、友情関係、人間関係、コミュニティや社会の中に存在している」とあり、「すべての人にジェンダー不平等をなくす責任があるという信念を育む」ように目標として掲げられています。国籍、ジェンダー、セクシュアリティ、障害問わず、すべての人が生きやすい社会をつくるには必要不可欠な学習だと考えます。

 

 

キーコンセプトをみるだけでも、性教育とはからだや性のことだけではなく、人権やジェンダー平等の分野まで幅広くカバーしていることがわかります。このような性教育のことを「包括的性教育」と呼びます。

 

 

また、性について早くから教えると性行動が早まるのではないかと心配する方もいますが、各国の研究によると、包括的性教育が行われている地域ではむしろ子どもを慎重にさせるという結果もでています。

 

 

そして、性教育は被害者にならないためだけではなく、加害者にならないためにもとても大事です。相手のプライベートゾーンを同意なく触ったり、スカートをめくったりする行為は性犯罪にあたり、相手の心に深い傷を残します。「冗談だから」で済まされるような行為ではなく、周りの人を尊重して生きていくためにも性教育は必要不可欠です。

 

以上、『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』を使いながら性教育についてご紹介しました!『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』はこちらから無料で日本語と英語で読むことができるので、もっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。最後までお読みいただきありがとうございます。

 

【おまけ!おすすめの性教育コンテンツ】

 

大人に読んでほしい性教育入門本 『0歳からはじまる「オランダの性教育」』

0歳から一緒に読める性教育絵本『性の絵本』シリーズ

性教育YouTuber シオリーヌ

 

 

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