マレーシアから日本への道のり

こんにちは!

ホームリンガルティーチャーのクリセンです。

私が生まれ育ったマレーシアは多文化国家で、幼い頃から周りにバイリンガルやトリリンガルが多く様々な人種の人が身近にいました。そのおかげで学校や日常生活の中で、自然と英語を習得することができました。

私の周りのコミュニティでは、中国語やマレー語よりも英語で教える学校に子供を入学させた方が、将来英語圏でより多くの活躍の場を得ることできるという考え方が強かったようです。私は中華系の幼稚園と小学校に通っていましたが、アメリカの教育プログラムに準ずる中学校へ入学することになりました。

当時私は、2つ以上の言語を使いこなすことが、チャンスを広げる鍵になるのではないかと考えていました。また、それぞれの言語が独自の価値を持っているため、ある言語がその他の言語より優れているとは思わず、他の言語のレベルも落とさないように積極的に使いました。

高校では*A-Levels(イギリスの教育プログラム)を終えた後、*Gap Year 制度を利用して、1年間の休みをとり、自分の好きなことをしようと思いました。そこで、以前からコーヒーに興味があったため、コーヒー焙煎所でアルバイトを始めたり、法律事務所やフードドライブのボランティアにも参加しました。

英語、中国語、マレー語のトリリンガルとして育った私ですが、この休みを利用してさらに他の国での生活もしてみたいと思うようになりました。不安はありながらも、リスクを負わなければチャンスは限られると思い、早稲田大学を受験することを決めました。日本語が全くわからないまま出発の2ヶ月前に日本に行くことを決め、父の仕事の関係もあり、家族ビザで来日し、早稲田大学に合格してからは留学ビザに切り替えました。

独学で日本語を勉強し、様々な国際交流会にも積極的に参加しました。日本に来るという一歩を踏み出し、努力の成果もあって、私の世界は広がりました。多言語の強みを活かして、動物病院で働くなどの挑戦もすることができました。早稲田大学を卒業したら、自分の語学力を生かし、教育格差や経済格差の是正に貢献したいと思っています。

*A-LevelsはGeneral Certificate of Education, Advanced Levelの訳で、イギリスの大学入学資格が認められる統一試験です。イギリスの高校生は大学に進学するために、通常2年間、Aレベルで勉強をします。1年目のカリキュラムを修了すると、ASレベルの試験を受け、2年目のカリキュラムを修了するとA2 レベルの試験を受けます。

  *Gap Year というのは、進学、進級、就職の合間に(半年や1年間、または2年間など)休みをとり、自分の好きなこと、やりたいことをする期間です。 現在は高校卒業後、大学入学を一年程遅らせて、ギャップイヤーをとることが人気です。多くのアメリカの大学では入学許可が下りた後、半年から2年間の入学延期を申請することができます。

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