ケーブルテレビやネット配信を通じて、外国語のアニメをお子さんに見せているという親御さんは少なくないでしょう。しかし、お子さんがアニメに夢中になっている隙にせっせと家事やお仕事に勤しんではいませんか?
実は、アニメは大人が外国語を勉強する教材としてもぴったりなのです。同時に、子供にとっても一人で漠然と映像を眺めるより、親御さんと会話しながら能動的に視聴する方が効率的に言語を習得できるそう。つまり、親子一緒に意識的にアニメを見ることは、双方にとってメリットがあるのです。
今回は、そんな子供向けアニメを使った外国語学習のヒントを紹介します。
アニメを選ぶポイントとしては、ますどちらかが外国語のビギナーである場合、その言語の字幕が付いたものを選ぶと良いでしょう。内容は、お子さんが興味のあるテーマを選ぶこと。もしくは、お医者さんや幼稚園、公園や家族間での会話を扱ったものなど、日常生活の場面を描いたものも外国語に親しみを覚える上でお勧めです。
学習の方法としては、アニメに出てくる単語や慣用句、フレーズなどを親子の会話に取り入れてみるのが良いでしょう。親御さんも、知らない表現が出てきたらそれをノートに書き留めてください。ご自身の勉強になるほか、行く行くはお子さんに教えてあげることで復習と理解を深めることに繋がります。
以上を行った後で、もう一度同じストーリーを見返してみてください。今度は物語よりも単語やフレーズに意識を集中させます。さっきまで連続する”音”に聞こえていたものから言葉を見つけ出し、理解するという体験は、外国語を聞く耳を育てる大切なプロセスです。
更にお子さんの言語習得を伸ばすには、アニメを見ている最中で覚えて欲しいフレーズが出てきたら一時停止し、そのフレーズを使って会話してみましょう。また、その日のキーワードを決め、それがストーリーの中で何回出てくるか数えるゲームをしてみるのも良いでしょう。どんなやり方にせよ、お子さんが楽しめみながら学習できることを優先し、プレッシャーを感じさせないようにすることが大切です。
子供に外国語を習得させるには、テキストを買って一生懸命勉強させなくては…と意気込む親御さんも多いでしょう。普段楽しんで見ているアニメが教材になってくれるなら、少しは肩の荷が下りますね。是非お父さんお母さんも一緒に、楽しみながら外国語に触れてみてはいかがでしょうか。