「童謡」が言語習得に効果的な3つの理由

 

大人が乳幼児に話しかけるとき、簡単で聞き取りやすいいわゆる「赤ちゃん言葉」を使うことが一般的です。一方で、「赤ちゃん言葉」が子供の言語発達の妨げになると考え、大人と会話するのと同じように話す親御さんもいらっしゃり、乳幼児に対する言葉使いについては様々な意見があるようです。
近年の研究においては、新生児は、通常大人が話す言葉よりも「赤ちゃん言葉」に強い反応を示すことがわかっています。同時に、高音が多くリズムの振れ幅が大きいという特徴が赤ちゃん言葉と似ている「童謡」もまた、生後数ヶ月の新生児から好まれることがわかりました。

 

そこで今回は、童謡が乳幼児の言語発達において効果的な理由を3つ紹介します。

① 言葉の意味を体得する
童謡には、言葉遊びや手遊びを含むものがたくさんあります。歌詞に合わせてジェスチャーをしたり体を動かしたりする中で、子供たちは自然と語彙を増やしていきます。他にも、数字や数え方を教えたり、物語調になっていたりするものなど、童謡は子供たちがより多くの言葉に触れ、それを体得する良い題材になるのです。

② 言語特有の音や韻に慣れ親しむ
言語学習においては、単語や文法を覚えるだけでなく、その言語特有の韻やオノマトペ※を理解することも非常に重要です。しかし日本では、本格的な英語学習が始まる中学・高校でそれらがあまり取り扱われないのが実情。幼少期から英語の童謡を聴いて英語独特のリズム感や表現に慣れ親しんでいれば、以降の言語習得がより豊かなものとなるでしょう。
※ものの音や声などをまねた擬声語(ざあざあ、じょきじょきなど)、あるいは状態などをまねた擬態語(てきぱき、きらきらなど)を指す言葉。

③ 親子間、友人間のコミュニケーションを助ける
新生児には親御さんが童謡を歌ってあげることで、幼児には一緒に歌うことで、親子で楽しい時間を共有し、絆が深まるのは言うまでもありません。それだけではなく、お友達同士で童謡を歌うことはお互いのことを知るきっかけにもなりますし、手と手をとって並んで歌えば、彼らの社交性も育てられるのです。

ここまで、童謡が乳幼児の言語発達に効果的な理由を3つお伝えしてきました。ぜひ思いついたときにお子様と童謡を口ずさんで、より楽しく効果的な英語学習に役立ててくださいね。

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