世界のライフイベント(ノルウェー編)

 

こんにちは!ホームリンガルティーチャーのルミです。

 

みなさんご存じだと思いますが、世界の国々では、ベビーシャワーやバチェラーパーティ、スイートシックスティーンやキンセニェーラなどと、日本ではあまり馴染みのないイベントがたくさんあります。そこで今回はRuss(ルス)と言う、ノルウェーで行なわれる少し変わったお祝いのイベントを簡単に紹介したいと思います。

 

ルスとは高校を卒業する年の4月中旬から、ノルウェーの建国記念日である5月17日までの期間にかけて行う卒業を祝うパーティーのことです。この期間中、卒業生達は自分の分野に合わせた色のつなぎを着て(理系は赤、文系は青)各学校から出される様々なチャレンジをできるだけ多くクリアし、無事クリアできた証として帽子に飾りをつけます。このチャレンジは、毎年各学校の生徒会からリスト形式で出されます。毎年出されるチャレンジもあれば、生徒達のクリエイティビティが表される変わったチャレンジもあります。例えば、一日の授業を全て机の下で受ける、先生のことを一日中「お母さん」と呼ぶ、デパートのファッションストアに行ってマネキンのフリをする、ライバル校の生徒に生ハムを投げ付ける、友達一人と一日中手を繋ぐ、国会議事堂から王宮までハイハイして進むなど。私の友人の学校では学校の近くにある幼稚園の園児全員にアイスクリームを買ってあげると言ったチャレンジがあったそうです。

 

チャレンジだけではありません。地域によっては仲のいい30人程度でバスを一台購入し、様々な細工や加工、塗装をしてどのバスが一番カッコいいか、一番大音量で音楽をながせるかなどを比べながら放課後を過ごすルスもあります。中にはバスのために一人80万円近く貯めている卒業生もいるそうです。

 

1ヶ月間、変わったチャレンジをクリアしながら過ごすルスですが、一体なぜノルウェーの高校三年生が毎年参加するほどの伝統になっているのでしょうか。小学生でもありませんし、もう学校でふざけていられる年じゃありません。もうすぐで高校を卒業します。卒業すると高校生活をともにしていた先生、仲間たちとは別れ大学へ、社会へとそれぞれの道を進みます。彼らにとってルスとはみんな一緒に子供でいられる最後の時間、日本の成人式の様に大人になるための儀式なのです。日本だと、大人になる前のこういった時間を青春といいますね

 

ノルウェーで行われるルスですが、世界の国々にはまだまだたくさんのお祝いのイベントがあります。ルスよりも変わったイベントもきっと世界のどこかにあるのではないでしょうか!